
3人ワンオペ育児って、正直しんどいですよね。
3人目が生まれて、わが家の子どもが全員まだ幼児だった頃、私は本当に余裕がありませんでした。
朝起きてから夜寝かしつけるまで、家事も育児も1人でこなす日々。
次から次へと湧いてくるタスクをこなすのに必死で、心にどんどん余裕がなくなっていきました。
「このままじゃマズい…」
そう思った私は、なんとか“自分が少しでも楽になる仕組み”を作れないかと、試行錯誤を始めました。



完璧じゃなくていい。できることを少しずつ仕組み化していくことで、日々の負担は確実に軽くなります。
この記事では、3人ワンオペ育児で限界を感じていた私が、実際に試して効果のあった「暮らしを楽にする工夫」をまとめて紹介します。
3人ワンオペ育児は本当にしんどい。だからこそ “仕組み” が必要だった
ワンオペ3人育児が始まって、一番しんどかったのは「家でゆっくりしていられない」ということでした。
長女はすでに幼稚園に通っていたため、毎日の送迎が必要。どうしても決まった時間に外へ出ないといけない場面が多く、気持ちの余裕がどんどんなくなっていきました。
さらに、わが家は子どもが起きている時間は基本ワンオペ。毎日が本当に戦争のようで、時間にもタスクにも追われ続ける日々。



終わりのない家事と育児に追われ、ついイライラしてしまうこともありました。
そんな中で、「このままじゃマズい…」と強く感じ、“少しでも自分が楽になる仕組み” を作らなければと気付きました。
完璧にしようとするほど自分が苦しくなる。だからこそ、できるところから少しずつ仕組み化していく――。
それが、あの頃の私にできる唯一の対策でした。
私が実際に取り入れて効果を感じた“暮らしを楽にする仕組みづくり”
①子どもが自分でできる場所に置く(環境づくり)
まず初めにとりかかったのは、子どもが「自分でできる環境」を用意することでした。
- 子どもの使うものは、子どもの手の届く場所へ
- おもちゃや道具は“戻しやすい”を最優先に置く
- 物の “住所” を決めて、子どもと共有する
また、小さな子が触ると危ないものは、長女だけが届く高さに置くなど、安全面にも配慮しつつ、基本は子どもと一緒に「どこに何を置くと使いやすいか?」を相談して決めていきました。
そして、大事なのは「定期的な見直し」をすること。
身長が伸びたり進級したり、習いごとが増えたりすると、必要な物もどんどん変わっていきます。
だから2〜3か月に一度は、断捨離と配置換えをセットで実施。



新しい配置がうまくいかなければ戻すだけ。
その都度子どもと話し合いながら「これ使いにくくない?」「どこにあったら取りやすい?」と確認し、試してみて、また変えてみる。
そんな“トライ&エラー” を繰り返すことで、自然と子ども自身が整えやすい環境ができていきました。
②朝の支度をラクにする“選ぶ仕組み”
朝ごはんの準備
朝はとにかく時間との勝負。
ひとりひとりの「これが食べたい」という要望に毎回応えている余裕はありません。



そこで、冷蔵庫の“子どもの手が届く位置”に「朝ごはんセット」を作りました。
ヨーグルト・パン・シリアル・チーズなど、子どもたちが朝によく食べるものをまとめて用意。
誰かがセットごと食卓に持っていき、あとは “食べたいものを自分で選ぶ方式” にしました。
子どもによって食べる量も気分もバラバラですが、「自分で選べる」ことが子どもたちの満足度にもつながり、朝のぐずりも減りました。
着替えの仕組み
着替えは3段引き出しボックスを3人分用意し、
- 上の服
- 下の服
- 下着・靴下
と種類別に分けました。
ポイントは “各引き出しに3~4着だけ” 入れること。



引き出しをパンパンにしないことで、自分で選びやすい & 取り出しやすくなります。
幼児ってやたら「自分で選びたい」と融通がきかなくなる時期がありますよね。
だからこそ、こちらが選んでほしい服だけを引き出しに入れておくのがコツ。
休みの日用や特別なお出かけ服は別の場所へ。
そうすることで、朝に季節外れな服を選ばれて説得に時間がかかる…なんてのも減りました。
衣替えや服の購入は、子どもと相談しながら一緒にしています。
ちなみに、洗面所にも低い位置に3人分のパジャマ・下着ボックスを用意していて、お風呂上りに自分たちで取り出せるようにしています。
③遊びも“自分で始めて、自分で終われる”仕組み
遊び道具も、「準備から片づけまでを子ども自身で完結できる」ように、用途別にボックスを用意しました。
- お絵描きセット
- 工作セット
- 粘土セット
というように、「これをしたい」と思ったら、そのボックスを出せばすぐ遊べる形です。
ハサミ・カッター・のりなど、下の子が勝手に触ると危ないものは、長女と相談して長女だけが届く高さの引き出しに置き場所を作りました。
こうして、「危ないものは見えない・触れさせない」環境を先に整えることを意識しました。
おもちゃもジャンルごとに大きめのボックスを用意し、細かく分類しすぎない“ざっくり収納”にしました。
完璧に分類するよりも、「自分で出せる」「自分で戻せる」この2つを最優先にしたかったからです。



もちろん、最初から子どもだけで完璧にお片づけできたわけではありません。
最初は一緒にやりながら場所を覚えていき、「これはここだね」と確認を重ねるうちに、少しずつ“自分で片づける”ができるようになっていきました。
④仕組みは固定しない。成長と状況に合わせてアップデート
幼児3人の生活は、まさに変化の連続。同じ仕組みで、ずっと上手くいくことはありません。
- 身長が伸びる
- 持ち物が増える
- おもちゃの趣味が変わる
- 生活リズムが変わる
こうした変化が起こるたびに、配置換え・断捨離・動線の見直しを繰り返してきました。



今振り返ると、この「環境をアップデートし続けること」が、とても大事だったと感じています。
使いやすさについては、できるだけ子どもと一緒に相談。
工作やお絵描きなど、どんどん増えていく物も、定期的に一緒に整理整頓と断捨離をしてきました。
一度変えてみて上手くいかなければ、また戻せばいい。
正解を探すというより、トライ&エラーを繰り返す感覚で、わが家では頻繁に模様替えをしていました。
子どもたちも毎回とても乗り気で、ベッドの向きを変えたり、押し入れに秘密基地を作ってみたり。



子どもたちの意見も取り入れながら、一緒に楽しんで取り組めたのも良かった点です。
大きな家具を同じ場所に置きっぱなしにしないことで、定期的に掃除ができたのも、思わぬメリットでした。
幼児3人ワンオペは仕組みだけでは回らない。それでも“未来への小さな種”になる
正直、幼児3人のワンオペ育児は、どれだけ工夫をしても、すべてがうまく回るわけではありませんでした。
仕組みづくりだけで、毎日がスムーズに進むほど、現実は甘くない。
思い通りにいかない日も、崩れる日も、何度もありました。
それでも――
あの頃にしていた工夫は、“未来の自分を助けるための種まき”だったと、今ならはっきり分かります。
今、目の前には「終わらない家事」「散らかった部屋」「何一つ思い通りに進まない毎日」があって、心が折れそうになっている方もいるかもしれません。



それでも大丈夫。少しずつ積み重ねた工夫は、確実に未来の自分を楽にしてくれます。
今だから分かる。あの時の工夫が、子どもたちの自立につながっていた
現在、わが家の子どもたちは、小4・小2・年中になりました。
幼児期から続けてきた仕組みのおかげで、今では
- 朝の準備はほぼ自分でできる
- 片付けも子ども達だけで完了
- お風呂あがりの支度もスムーズ
- 「何をどこに戻すか」を全員が把握している
と、生活が驚くほどラクになっています。
正直、幼児の頃は、「自分でできるように待つ」よりも、私がパッと手伝ってしまった方が楽で早い場面もたくさんありました。
時間がなかったり、子どもがぐずったりして、待ってあげられない日も多かったと思います。
それでも、子どもは確実に成長します。
その成長に合わせて、少しずつ手を離せる環境を整えていくこと。
「自分でできる」を前提にした仕組みを積み重ねていくこと。
その積み重ねが、今のわが子たちにつながっているのだと、ようやく実感できるようになりました。



「あの時やっておいて本当によかった」今は心からそう思えます。
さいごに:しんどい今のためでもあり、未来の自分のためでもある
幼児3人ワンオペ育児は、本当に大変です。
毎日を回すだけで精一杯で、何もできていないような気がしてしまう日もありますよね。
でも、あの頃の私は、“必死な中でもちゃんと未来の自分のために動いていた”と改めて思います。
完璧じゃなくていい。うまく回らない日があってもいい。
ほんの少し、環境を整えること。
ほんの少し、子どもに任せてみること。
できるときに、できることを少しずつ。
その小さな積み重ねが、半年後、1年後、そして数年後のあなたを必ず助けてくれます。
今しんどいと感じているあなたが、いつか「やっておいてよかった」と思える日が来ます。



この記事が、その一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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